たびコラム📝

皆さんは「直書き看板」というものをご存じでしょうか？

上の写真のように建物に直に店名などが書かれた看板のことです。

沖縄はコンクリート造の建物が多い事と、台風で看板が飛んでしまうなどの理由からだと思うのですが、この直書き看板を数多く見る事ができます。
これがまた良い味を出しているのです…！

というわけで、今回は皆様に「直書き看板」の魅力をお伝えしていこうと思います。
 

看板に歴史を感じる

直書き看板の良さとして、かなり昔の看板が（薄くなっているけど）そのまま残っているというポイントがあります。

上の直書き看板をご覧下さい。沖縄市で撮影したもので、今は倉庫のようになっていますが、看板には「BAR OREGON」という文字が。昔はバーだったということですね。
右下のロゴは、昔（1940-1950年代）のペプシコーラのロゴ。

その当時の看板がまだ残っているなんて、面白くないですか！？

こちらも沖縄市。旅館 フロリダ。
アメリカっぽい名前と旅館のギャップがすごいです。

こちらは那覇市で撮影したもの。
沖縄に銭湯は1店舗しか現存していませんが、ピーク時には300件以上の銭湯があったそうです。
直書き看板から、この建物が銭湯跡だったことがうかがえます。

「スカッとさわやか」というキャッチコピーが書かれた、コカコーラの直書き看板。
かなり古そうです。

普通に民家っぽい建物も、よく見ると「エステティックサロン エンジェル」の文字が。
どんなお店だったのだろう、と思いを馳せるのも面白いです。

二度書き看板もおもしろい

新しいお店が入った時に前の看板を塗りつぶして新しい看板を書いているものもあります。
これを勝手に「二度書き看板」と呼んでいますが、この二度書き看板も面白いのです。

こちらは沖縄市にある宝石店の直書き看板。よくよく見てみましょう。

よく見るとうっすら「オリンピア美容室」という文字が見えています。
そう、この建物に前に入っていたであろうお店の名前が微妙に残っているのです！

看板の文字の味もさることながら、こういうのめっちゃ良くないですか？

こちらは「ペットショップ金城」の後ろに、うっすら「ファミリーショップ上原」の文字が。

もう掠れすぎてどっちがどっちか分かりませんが、商店のあとに「町田産業」というお店が入っていたみたいです。

こちらはレンタルビデオ屋さんの看板ですが、右の方をよく見てください。
「園芸」の文字がはみ出しています。
もともと園芸店だった看板を白く塗りつぶしてビデオ屋さんの看板を書いたものと思われます。

新たな発見がある（かも）

直書き看板の魅力、皆さんに伝わったでしょうか。
直書き看板は沖縄のあちこちで見ることができますが、特に沖縄市辺りには面白い直書き看板が沢山残っています。

ぜひあちこち見て回って、お気に入りを見つけてみてください。

【沖縄B級ポータル】DEEokinawa
DEEokinawa(でぃーおきなわ)は、沖縄の変なモノや面白いものをコツコツ集めて新たな沖縄の魅力を探すコンテンツです。