沖縄県民も知らない?!沖縄そばとソーキそばの違いを徹底解説【完全版】

はいさ~い、さんぺいです。
2月のたびともコラムは、沖縄そば豆知識編として「沖縄そばに関する疑問」に答えようと思います。
それは、
”沖縄そば”と”ソーキそば”の違い。
「あれ、2つとも同じじゃないの?」とか「何となく知っているけど、厳密にはよく分からない」など、沖縄県民でも混同しやすい"沖縄そば"と"ソーキそば"。
今回は、沖縄そば発信家のさんぺいが詳しく解説します。
1.まず結論を単刀直入に
「沖縄そば」とは、沖縄そばに関係する全てのメニューを包括する総称です。
うどんときつねうどんの関係だと考えれば分かりやすいでしょう。
「沖縄そば」には、ソーキそばやゆし豆腐そば、中味そばなど様々なメニューがありますが、それらをひっくるめて「沖縄そば」と言います。
「うどん」にも、きつねうどん、天ぷらうどん、月見うどんなど色々な具材がありますが、総称して「うどん」と言いますよね。これがまず基本。

ソーキは、豚肉の骨付きあばら肉(スペアリブ)を指し、ソーキのお肉が載った沖縄そばをソーキそばと呼びます。基本となるスープや麺は同じで、上に載る具材によって名称が変わります。
ソーキそばは、数ある沖縄そばのメニューの一つと考えると良いでしょう。
2.食堂で迷うこと

その上で、はじめて沖縄そばを食べる方が混乱しやすいのは、沖縄そば専門店や食堂でのメニューの表記でしょう。沖縄そば、ソーキそば、ゆし豆腐そばが並んでいるけど、「沖縄そば」って全ての総称じゃないの?じゃあ結局「沖縄そば」って何?
ここで出てくるのが「沖縄そば」のもう一つの意味。「沖縄そば」は全てのメニューを総括すると共に、沖縄の人は最もベーシックな形態を沖縄そばと認識しています。
うどんで言うと、「かけうどん」「素うどん」のイメージでしょうか。
ただ、違いとして沖縄そばの場合は、豚肉の三枚肉そば、かまぼこ、ネギがベーシックな内容になることです。
これは歴史的に、三枚肉、かまぼこ、ネギが沖縄そばのベースとして始まって、様々な具材が派生していったためだと考えられます。(赤肉などが使われた時代もありましたが、最近では三枚肉が主流)

三枚肉とは、豚の皮つきのバラ肉で皮、赤身、脂身と三層からなり、沖縄そばでは最も基本的な具材となっています。お店によって多少の違いはありますが、沖縄そば≒三枚肉が載ったそばということですね。
食堂で、「沖縄そばとソーキそばの違いは何ですか?」と質問したら、沖縄そばは豚肉の三枚肉、ソーキそばはソーキ(スペアリブ)が載ったものという答えが返ってくるはず。
3.応用編(具で分類する)
ここまで理解できたら、あとは応用編です。
「沖縄そば」が全てを包括するネーミングだとしたら、下位にはいくつかの分類があります。大きく分けて、2つから沖縄そばの分類を考えてみましょう。
まずは「具で分類する」。
食堂に行くと、沖縄そばのメニューがズラッと並んでいますが、基本となるスープや麺は同じで、ほとんどが載っている具材を表しています。
①沖縄そば≒三枚肉そば

単純に「沖縄そば」と表記されることも多い、豚肉の三枚肉が載ったそばです。
三枚肉、かまぼこ、ネギが沖縄そばの基本形になっていて、沖縄の人がそばと言うと思い浮かべるのはこの形。
『きしもと食堂』や『首里そば』では、この1種類しか扱っていません。
シンプルにスープと麺を味わいたい方は、沖縄そば(三枚肉そば)を頼むことが多く、通にも好まれています。
②ソーキそば

豚肉のあばら部分の骨付き肉(スペアリブ)ソーキが載ったそば。1970年代頃から名護市で発祥し、その食べ応えから人気メニューになりました。その後、骨付きの「本ソーキ」に加えて、軟骨まで食べられる「軟骨ソーキ」も広まっていき、地元だけでなく観光客まで幅広く知られる存在に。
現在では、ほとんどの沖縄そば専門店が扱っており、「沖縄そば」を代表するメニューになっています。
③ゆし豆腐そば

沖縄の伝統的な料理、ゆし豆腐が載ったそば。ゆし豆腐は、豆腐が固まる前の段階のふわふわの状態を指し、優しい味わいが魅力です。元祖は浦添市の『高江洲そば』で、こちらも1970年代から一般に食べられるようになりました。
今や多くの沖縄そば屋や食堂で見かける定番メニューとなっており、豆腐好きの沖縄県民を魅了しています。
④中味そば

こちらも沖縄の伝統的な料理、中味(なかみ)を用いたそば。「中味」「中身」と表記され、豚のホルモンを使った、「豚は鳴き声まで食べる」と言われるように、豚を味わい尽くす沖縄の食文化を体現する一杯。ホルモンというと串焼きや、煮込みなどパンチがあるイメージですが、中味そばはそれを覆す、穏やかで優しい味わいです。
バラエティのある食感と、旨みが魅力で、そばとも良く合います。
⑤てびちそば

豚足を煮付けたてびちが載ったそば。沖縄県民にはてびち好きが多く、てびちを求めて食べ歩きをする人もいるほど。特徴は、てびち独特のぷるぷるの食感ととろけていく感じ。店によって、味付けや硬さなど個性が出るメニューでもあり比べる楽しさもあります。
沖縄に来たら、是非チャレンジしてほしい一品。
4.応用編(地域で分類する)
次は「地域で分類する」。
沖縄そばには、三枚肉そばやソーキそばなど具材で呼ばれる場合のほかに、「宮古そば」「八重山そば」など地域による名称があります。これはうどんが、讃岐うどん、伊勢うどん、稲庭うどんなど、ご当地地うどんがあるのと同じです。数々の島からなる沖縄県では、島ごとに麺やスープ、具材に違いがあり、地域で親しまれています。
地方ごとの違いを意識しながら食べると、沖縄そばの世界がグッと広がっていきますよ。
①宮古そば


宮古島をはじめとする宮古地方で食べられているそばです。宮古そばの特徴は、細く縮れがないストレートの麺で、スープは鰹出汁を中心としたあっさり系が多い点が挙げられます。そして、ルックスの最大の特徴が、具材を麺の下に隠すように置かれること。
その理由には諸説あり、①具の表面が乾かないようにするため、②「具も乗せられないくらいに貧しい」という風に見せかけて、近所の目や年貢の取り立てに対抗した③麺を盛り上げて、より量を多く見せようとしたなど様々ですが、このインスタ映えの時代に具を隠すというスタイルは逆に斬新ですよね。
1932年創業の『古謝そば屋』をはじめ、宮古島には宮古そばの名店が数多くあり、歴史のあるご当地そばです。
②八重山そば

石垣島や竹富島、西表島など八重山地方で食べられているそばです。
八重山そばの特徴は、①平打麺ではなく、丸麺が多い、②麺はやや柔らかめ、③具材は、かまぼこ、豚肉を細切りにして乗せる、④香辛料として、八重山独特の、「ピパーチ」を用いる、⑤紅生姜は使わないなどがあります。
沖縄本島や宮古そばが平打麺なのに対し、丸い麵のため口当たりがソフト、出汁の印象も相まって優しい一杯になっています。
③久米島味噌そば

個人的に注目しているのが久米島の味噌そば。久米島製造の麵を使った久米島そばが一般に食べられていますが、中でも個性的なのが久米島の味噌を使ったそば。久米島では以前から味噌づくりが盛んで、沖縄そばの中でも珍しい味噌ベースのスープ。
島地特産のもやしと合わせるケースが多く、まさに地域性の詰まった一杯です。
④大東そば

南大東島は、那覇から飛行機で約1時間、船だと約15時間かかる離島です。沖縄県の中でも特に個性的な文化を持つ南大東島で生まれたのが大東そば。特徴的なのが極太の麺で、「沖縄そば」界の中では最大級の太さ。コシがありながら、硬いわけではなくむしろもっちりとした食感。スープは豚骨をベースに魚介系の出汁を合わせ、見た目のワイルドさに比べて、すごく優しい印象です。
いかがだったでしょうか。
沖縄そばとソーキそばの違いに加えて、沖縄そばの世界全体を掘り下げてみました。
一見同じように見える沖縄そばでも、具のバリエーションや、地域によって様々な種類があることがわかります。是非、沖縄旅の中で、お気に入りの一杯を見つけてください。
たびともコラムでは、皆さまからのリクエストも募集しております。
沖縄そばのこんな事について知りたい、お薦めのお店を教えてなど、要望がありましたら是非、コメントください。

【沖縄そば発信家】さんぺい
1976年沖縄県那覇市生まれ。2012年に沖縄そばの食べ歩きをはじめ、ブログなどで発信を行う。現在、福祉の仕事を行いながら、ブログやSNSなどで、全国へ沖縄そばを広める活動を行っています。夢は、沖縄そば屋さんの全制覇と、沖縄そばを世界へ届けることです。
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投稿を表示何でこれを蕎麦と呼ぶようになったのでしょう?うどんですよね???
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投稿を表示沖縄の主人の実家へ帰郷する時は沖縄そば屋の食べ歩きをしますが、なかなか制覇は出来ません。少ない日数だと口に馴染んだお店に行く回数が多かったりで…ネットに載っている場所へは行っても並んで居て食べる事をあきらめてしまうし…
今のところ個人的に好きなお店 馴染んでいるお店は新婚間もない時代の50年近く前の本店我部祖河食堂 きしもと食堂 宮里そば等等です
沖縄へ行きたいですねー😃